こんにちは、吉岡てんぱです。
2018年10月に突然「光線過敏症」(日光アレルギー・紫外線アレルギーとも呼ばれます)と診断され、それまでほとんど気にしていなかった【紫外線】との戦いが始まりました。
どちらかというと、肌は強いほう。
それなのに、その日を境に【乾燥性敏感肌】になり、少し日に当たるだけで体がかゆくなるという…その変化に私自身がまったくついていけていませんでした。
おそらく、世の中には私と同じように突然光線過敏症になり、どうしたものか?と頭を抱えている人も多いはず。
そこで本日は、私の治療体験や光線過敏症の基本的な症状などをお話しします。
私に現れた光線過敏症の症状
私が光線過敏症を発症したのは、子供の運動会の日でした。
その日は曇天だったのですが、運動会開始後2時間くらいで数人のお母さんから「肌が真っ赤だよ」と指摘されました。
もともとインドア派なこともあり、肌はいつも白い方。
その分赤みが目立ったようで、運動会後に行った歯医者でも、歯科助手さんに「肌大丈夫ですか?」と言われました。
そのときは「ただの日焼けだろう」と思っていたのですが、夜お風呂に入るときには「内出血してる!?」というレベルまで肌が真っ赤…というか赤紫色に。
そしてシャワーを浴びてからは…
- 皮膚の細かいはがれ
- 皮膚の乾燥
- チクチク感
- かゆみ
- 痛み
といった症状に襲われました。
しかも、どれも夜寝付けないレベルの不快感…。
ボディーソープや化粧水などもしみて使えず、とりあえずでオロナイン軟膏を塗り、冷却タオルなどで腕や首を冷やしながらなんとかその日は眠りにつけました。
ほかにもある!光線過敏症の症状
実は光線過敏症は、私に現れたもの以外にもいろいろな症状があります。
しかも、年齢によって症状が変わるという厄介な特徴も。
私は現在37歳ですが、私に現れた光線過敏症(日光アレルギー/紫外線アレルギー)の症状は「青年期」の症状と考えられます。
そのため、年齢にとらわれず、日に当たっていつもと違う症状が現れた場合は皮膚科に相談するのがおすすめ。

小児期の光線過敏症
小児期の症状が発症しやすい時期:~20代
異常なまでに日焼けする
小児期に光線過敏症を発症すると、数分日光を浴びただけで異常なまでの日焼けをしてしまいます。
一部「日焼けは元気の証!」と捉える親御さんもいますが、光線過敏症を発症したまま日焼けを繰り返すとシミが広がり、最終的に皮膚がんを患う可能性があるので要注意。
そばかすが急激に増える
小児期の光線過敏症では、そばかすが急激に増え、濃くなるという症状もあります。
光線過敏症によるそばかすは【色素性乾皮症】と呼ばれ、こちらも皮膚がんのリスクが高くなりがちなので、気になるときは速やかに皮膚科を受診しましょう。
皮膚が赤く腫れる
日光に当たると皮膚の一部が赤く腫れ、ヒリヒリします。
この症状を幼児期から繰り返している場合は【骨髄性プロトポルフィリン症】を発症しているため、肝障害を引き起こす可能性が高まります。
紫外線以外の可視光線にも反応するため、医師による生活指導が欠かせません。
また、両親やきょうだいにも同じ症状が出ることが多いです。
青年期の光線過敏症
青年期の症状が発症しやすい時期:10代~30代
小さなブツブツができてかゆい
1~3mm程度の小さなブツブツ【多形日光疹】が日に当たった場所全体に広がります。
普段より強い紫外線を浴びた日によく発症しますが、2~3日で収まることがほとんど。
ただ、症状がひどい場合はステロイドの塗り薬で治療すると早く治ります。
また、体が紫外線に慣れると発症しなくなるので、日焼け止めを塗りながら普段通りの生活を行ったほうが再発しにくいです。
日なたにいると蕁麻疹ができる
日向に出ると比較的短時間で皮膚が赤くなりかゆみを帯びはじめ、屋内に移動すると次第に症状がなくなる場合は【日光蕁麻疹】と呼びます。
抗ヒスタミン薬による治療や入院が必要ですが、UVA(紫外線A派)で減感作する治療法もあるので、気になる場合は皮膚科にて相談してみてくださいね。

中年期~老年期の光線過敏症
中年期~老年期の症状が発症しやすい時期:40代~
薬品による”薬疹”
中年期~老年期は日ごろから薬を服用する人が増えてきます。
そのため、薬による光線過敏症の発症が多発。
降圧剤や貼り薬など、発症の引き金になる薬品はさまざまですが、【今までは平気だったのに急に日焼けがひどくなった】【日に当たった場所に湿疹ができた】といった異常に気付いたら、速やかに皮膚科及びかかりつけ医に相談してください。
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光線過敏症の治療法
光線過敏症(日光アレルギー/紫外線アレルギー)の治療法で最もスタンダードなのが、ステロイド剤の処方です。
また、日光蕁麻疹の症状を繰り返している場合は、抗ヒスタミン薬の内服や入院治療を行うことが可能。
いずれにしても、光線過敏症には治療法があるので、症状が出たら放置せず、早めに皮膚科に相談しましょう。
なお、光線過敏症は総合病院でなくても、一般的な皮膚科の診療所でも対応可能です。
私が実際に処方された薬についてはこちらから
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光線過敏症の原因
光線過敏症(日光アレルギー/紫外線アレルギー)の原因は「日光にあたること」です。
しかし、なぜ日光にあたることでさまざまな症状が出てしまうのか?気になりますよね。
実は光線過敏症の発症には複雑なメカニズムがあるとされていて、現状詳しく解明されていない部分も多いのです。
そのため、皮膚科にて「原因は何ですか?」と尋ねても「わかりません」と言われることは珍しくありません。
そこでここでは、一般的に光線過敏症発症の原因として考えられている事象をご紹介します。
原因1.遺伝
小児期に出現する光線過敏症は、遺伝によるものが一定数見受けられます。
生後はじめての外出時に起こりやすい【色素性乾皮症(ひどい日焼け)】や【骨髄性プロトポルフェリン症(皮膚の腫れ)】などはその代表格。
今現在光線過敏症を発症していてお子様がいらっしゃる方は、念のためお子様にもしっかりとUV対策を実施してあげましょう。
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原因2.アレルゲン
紫外線に当たることで皮膚に生じるアレルゲンに対する反応として、光線過敏症の症状が出ることがあります。
そのため、光線過敏症は「日光アレルギー」や「紫外線アレルギー」と呼ばれることが多いです。
これは青年期に多い【多形日光疹】や【日光蕁麻疹】の原因ですが、皮膚に生じるアレルゲンの詳細なメカニズムについてはまだはっきりとわかっていません。
皮膚にアレルゲンができると、紫外線を浴びるたびにアレルギー反応が起き、その症状として肌の赤みやかゆみが生じると考えられているので、しっかりUV対策をするしかないのです。
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原因3.薬・化粧品・日焼け止め等の化学物質
中年期~老年期の光線過敏症の発症原因No.1は薬剤によるものです。
- キノロン系の抗生物質
- ベシル酸アムロジピンなどの降圧剤
- トリクロルメチアジドなどの利尿薬
- 抗うつ剤
- 抗がん剤
などで光線過敏症の発症が確認されているため、医師に「薬の変更」を依頼することで、発症を抑えられる可能性があります。
また、一部の化粧品や日焼け止めに含まれている化学物質によって光線過敏症が起きる可能性も。
化粧品や日焼け止めの銘柄を変えてから光線過敏症の症状が出始めた場合は、速やかに該当商品の使用をやめ、皮膚科に相談しましょう。
原因4.食品
光線過敏症は光感受性物質のフロクマリンを含む食品により発症することがあります。
- セリ科
- ミカン科
- クロロフィル分解物を含む食品
を摂取することにより光線過敏症の症状が発症しやすくなることが判明しているので、特に朝食・昼食の内容に注意しましょう。
主な光線過敏症の原因となる食材
【セリ科の食品の例】
セロリ・セリ・パセリ・ニンジン・ウドなど
【ミカン科の食品の例】
オレンジ・ライム・レモン・グレープフルーツなど
【クロロフィル分解物を含む食品の例】
アワビ・サザエ・ソバ・野沢菜・高菜・クロレラ・ドクダミなど
どうしてもこれらの食品を食べたいという方は、外出が少ない日や夕食で摂取するよう心がけましょう。
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光線過敏症は改善できる!
私自身、自分が光線過敏症(日光アレルギー/紫外線アレルギー)だと知ったとき、正直ものすごく落ち込みました。
症状が出たのが首回りだったこともあり、とても目立つうえ、今後どうやって生活していけばいいの?と不安ばかりでいろいろ検索しまくる日々…。
しかし、皮膚科に通院してから1週間経ったころには、まだ肌はカサカサしているものの、赤みやかゆみはほとんどなくなりました。

光線過敏症についてはまだ完全にメカニズムが解明されていないので、対症療法がメインになります。
皮膚科に通うことはもちろん、普段使う化粧品を低刺激性のものに変え、光線過敏症の治療がよりスムーズに進むよう毎日を少し工夫してみましょう。
【紫外線アレルギーで皮膚科受診】おすすめされた化粧水と処方薬
紫外線アレルギー向けおすすめ日焼け止め5選|低刺激でSPF50以上が基本
♦参考にしたサイト(ありがとうございます(*´∀`))
ひふのクリニック人形町HP(症状の写真などが閲覧できます)