こんにちは、吉岡てんぱです。
豚肉…うまみたっぷりでおいしいのですが、脂身の多さからダイエット中はつい避けたくなっちゃいますよね。
しかし最近、豚肉を食べ続けるとやせるという情報を耳にしたのです。
どうやら以前林修先生のテレビ番組で取り上げられていた様子。

最近はたんぱく質の"質"重視のダイエットが主流。
ダイエッターさんはみんな【豚より牛の赤身肉】を選んでいると思うのです。
ただ、豚肉が遠慮なく食べれるならどれだけ幸せか…ということで、本日は豚肉ダイエットの真相を調べました。
もくじ
テレビ番組で話題!豚肉ダイエットの方法と効果
豚肉ダイエットは、2015年に放送されたテレビ番組『林修の今でしょ!講座』で紹介されました。
バラエティとはいえけっこう有意義な情報を手に入れられる番組ということもあり、「豚肉ダイエットで痩せられる!」と思った方は多いのではないでしょうか。
豚肉ダイエットの方法
番組内で紹介された豚肉ダイエットの方法はこちら。
- とにかく豚肉を食べる
- 豚肉を食べる量は制限なし
- 1口食べたら30回噛む
- 穀物類や果物、根菜はできるだけ食べない
そして、この豚肉ダイエットを実践した3人の女性が、たった1週間で3~4kgの減量に成功したのです。
「それはすごい!早速やってみよう」と思われた方、ちょっと待ってください。
実は番組放送直後から、一部ではこの”豚肉ダイエット”の方法と結果に疑問の声が上がっていました。
豚肉のせいで痩せたわけじゃない?
番組内で実際に豚肉ダイエットに挑み成功した女性が紹介されましたが、ダイエットに成功した理由は
とにかく豚肉を食べる豚肉を食べる量は制限なし- 1口食べたら30回噛む
- 穀物類や果物、根菜はできるだけ食べない
「1口食べたら30回噛む(噛むことで満腹中枢が刺激されて満腹感を感じやすくなる)」「穀物類や果物、根菜はできるだけ食べない(炭水化物を抜いて体内の水分量を減らす)」という2つの要素なのでは?という声が多数上がったのです。
しかし、その後番組内では「豚肉ダイエット」に触れることなく、月日は過ぎていったのでした。
つまり、彼女たちがそれまでどのような生活をしていたかわかりませんが、健康的な食生活を心がけている人がこのダイエット方法を試しても、そこまで成果は出ない説が濃厚。
そしてもう1つ重要な意見が…というのも、
豚肉ダイエットと称して豚肉を食べ続けたら太るに決まってる!

ただ、ここまで大々的に豚肉ダイエットを番組で取り上げられたのには理由があります。
その理由について1つずつ検証していきますね。
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番組内で語られた豚肉ダイエットの痩せ理論は微妙すぎた…
豚肉を無限に食べたところで太るのは言うまでもないのですが、実は豚肉にはダイエット中にうれしい効果を導いてくれる栄養素が多数含まれていることが番組内では解説されていました。
ただ、それらの栄養素を摂取するのにベストな食材が「豚肉」と断言できないものもあるので、ダイエットに豚肉を活用しようと思っている方は冒頭だけでなく最後まで読んでくださいね。
痩せ体質に導くL-カルニチンが含まれている(しかし牛肉には劣る)
L-カルニチンとは、人体の中でも筋肉の細胞の中に多く存在する化合物です。
脂肪の代謝と関わりあいが深く、脂肪酸とL-カルニチンが結合することにより脂質がエネルギーへと変換され活用されます。
そのため、L-カルニチンが豚肉を食べることにより補充できれば、普段より効率的な脂質のエネルギー化が可能…なのですが、
L-カルニチン含有量が最も多いのは牛肉で、しかも豚肉の約2倍も含有しています。
画像出典元:ILS株式会社

幸せホルモンが含まれている(しかし鶏肉には劣る)
番組内で、豚肉には幸せホルモンであるアラキドン酸が含まれていることが紹介されていました。
アラキドン酸とは不飽和脂肪酸の1つで、脳に多く含まれる物質です。
「考える」「学ぶ」ことに関わる脂質で、哺乳類にとっては必須脂肪酸と考えられており、アラキドン酸の一部は脳内でアナンダマイドに変化。
アナンダマイドは幸福感をもたらす物質と考えられています。
ちなみにアラキドン酸が多く含まれる食品はこちら。
画像出典元:日本ブレインヘルス協会
豚肉より鶏むね肉の方がアラキドン酸が多く含まれているのは一目瞭然です。

\ L-カルニチンを効率よく摂取! /
やっと見つけた豚肉の強み!ビタミンB1がダイエットに効果的
私がよく美容情報を入手するべく閲覧している「女性の美学」。
そちらで、豚肉にはビタミンB1が豊富だからダイエットにおすすめという記載を見つけました。
実は、ビタミンB1は炭水化物の代謝を助けるのに欠かせない栄養素なのです。
ほかにも、疲労物質である乳酸をエネルギーに変える働きもあり、疲労回復効果が期待できるため、筋トレダイエッターにもおすすめ。
ちなみに、ビタミンB1を多く含む食品はこちら。
画像出典元:食Do!
うなぎとなかなかいい勝負ですが入手のしやすさで言えば断然豚肉。

しかし、お気づきの方もいるでしょう。
ビタミンB1は炭水化物の代謝を助ける栄養素なので、番組内の「穀物を食べないように」という制限は不要です。
もちろん、炭水化物は1gあたり4gの水分と結びついてしまうので食べすぎはいけませんが、食べすぎなければ太ることはありません。
お米やパンなどの穀物をよく食べる方は、適度に豚肉も摂取してくださいね。
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【結論】豚肉ダイエットよりもバランスのよい食事をしたほうが痩せやすい
なんだか、テレビ番組の揚げ足取りな感じになってしまいました。
もし気分を害された方がいらしたら申し訳ございません。
しかし、ダイエットに臨むにあたり正しい知識を頭に入れておくことは大切。
基本的に、1つの食材に依存しすぎるダイエットはリバウンドの可能性が高まり、栄養の偏りにも不安が残ります。
ダイエットは即効性を求めるより、長期的に挑んで「太りにくい体づくり」に取り組むのが基本。
「短期間で減量して、あとはどうなってもいい」というのなら、○○ダイエットという名前がつくものをどんどん利用しましょう。
しかし、もし「ダイエットに成功して手に入れた美しいボディラインをずっと保ちたい」と思っているなら、バランスのよい食事をとり続けることをおすすめします。
・・・
豚肉ダイエットに取り組むぞと気合満々でこのページにたどり着いた方は、本当にごめんなさい。
ただ、私自身何度もいろいろなダイエット方法に踊らされリバウンドをくりかえしてきたので、同じような失敗をする人を少しでも減らしたいと思い発信しています。

♦参考にしたサイト(ありがとうございます(*´∀`))
女性の美学『豚肉で脂肪が燃える!?ダイエット中こそ食べたい豚肉の効果』←本当にためになる情報が満載です。