こんにちは、数日後に健康診断を控えているブロガー:吉岡てんぱです。
健康診断前になると、筋トレや有酸素運動に普段より力を入れたり、サプリを取り入れたり…体重や腹囲測定の結果をよくしたいとがんばりがち。
しかし、健康診断の前日・当日(できれば前々日も)筋トレや有酸素運動は控え、サプリ・プロテインの摂取もお休みしたほうがいいそうです。
そこで本日は、
- 筋トレや有酸素運動が影響する検査項目
- サプリ・プロテインの摂取が影響する検査項目
- その他の禁止事項
をわかりやすく解説していきます。
健康診断は普段の健康状態をチェックするのが目的です。

筋トレ・有酸素運動が健康診断結果に与える影響
- 尿検査(たんぱく尿)
- 腎機能(クレアニチン値)
- 肝機能(AST/GOT)
- 白血球数
筋トレ・有酸素運動でたんぱく尿が出やすくなる
健康診断で必ず行われる尿検査。
健康診断の前日に筋トレや有酸素運動を行うと、たんぱく尿が出やすくなります。
たんぱく尿は病気(急性腎炎・慢性腎炎)になったときにも出ますが、腎炎を患っていなくても次のような場合に出てしまうことがわかっていますが、たんぱく尿が出た時点で再検査になることが大半なので要注意。
【良性たんぱく尿の原因】
- 大量のたんぱく質を摂取した
- 激しい運動をした
- けいれん発作を起こしている
- 心不全を起こしている
- 起立性体位によるもの(学童)
- 発熱時(一時的)
- 冷水浴後(一時的)
そして注目すべきは「激しい運動をした」ときのたんぱく尿。
これは、筋肉を動かすことでクレアチニンが発生し、そのクレアニチンにより尿がたんぱく尿と化しているからです。
クレアチニンは体に不要な成分で尿として体外に排出されますが、腎疾患を除いて筋トレや有酸素運動など激しい運動をしなければ大量に排出されることはありません。
そのため、尿中のクレアチニン値が基準値を上回ると腎臓の働きが悪化して尿の製造工程に不具合が生じていると推測され、再検査を受けるよう指示されます。
クレアチニン値の標準値
性別 | 基準値 |
男性 | 0.65~1.09mg/dl |
女性 | 0.46~0.82mg/dl |
筋トレで肝機能検査のAST(GOT)が上昇する
肝機能検査のAST(GOT)とは、心臓や腎臓・肺・脳・筋肉・赤血球に含まれている成分で、これらのいずれかがダメージを受けると血液中に流れ出し、高い数値が出てしまいます。
筋トレは筋肉にダメージを与えて修復させることで大きく育てる行為なので、筋トレを行うとAST値がどうしても高くなってしまうのです。
本来、AST値が高いと
- 肝疾患
- 心筋梗塞
- 心筋炎
- 肺梗塞
- 腎梗塞
- 筋ジストロフィー
参考:EPARK人間ドック
などの病気が疑われるため、AST値が高いと再検査になってしまいます。
AST(GOT)の基準値
10~35IU/l
筋トレで白血球数(WBC)が基準値を超えることも
筋トレは筋肉にダメージを与える→修復させる→ダメージを与える…といった繰り返しにより、筋肉を大きく育てていきます。
この筋肉へのダメージは実際に筋肉に損傷=ケガを負わているのと同じなため、その部位を治すために炎症反応が起こり、筋トレ後はどうしてもけがを治すプロフェッショナルである白血球が増加傾向に。

筋トレを行うと筋トレ直後~72時間は白血球の数が高めに出るとのこと。

白血球(WBC)の基準値
性別 | 基準値(成人) |
男性 | 3,600~9,000/µL |
女性 | 3,000~7,800/µL |
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サプリ・プロテインが健康診断結果に与える影響
- 尿検査(尿糖検査・たんぱく尿)
- 血液検査(尿素窒素)
ここでは健康診断の結果に影響を与える主なサプリのみご紹介していますが、基本的に健康診断の前日・前々日はサプリの摂取は控えるのが鉄則。
「どうしても控えたくないサプリがある」場合は、事前に健康診断の実施施設に連絡し相談することを忘れずに。

ビタミンC配合のサプリは尿糖検査の結果に影響する
ビタミンCを含むサプリは、尿糖検査の結果を偽陰性(実際は疾患や異常があるのに、その疾患や異常が認められないとされる検査結果)にしてしまうことがあります。
尿糖検査は糖尿病の早期発見につながる大切な検査。
ビタミンCはマルチビタミン等”ビタミン”と名称がつかないサプリやドリンクにも多く含まれているので気をつけましょう。
ビタミンCを含む主なサプリ
- マルチビタミン系サプリ
- カルシウム系サプリ
- 亜鉛系サプリ
- 美肌・美容系サプリ・ドリンク
- エナジードリンク
- 栄養ドリンク
※風邪薬にもビタミンCが含まれていることが多いので要注意
プロテインでたんぱく尿や尿素窒素(BUN)が出やすくなる
プロテインを飲んでいる場合は、尿検査でたんぱく尿が出たり、血液検査で尿素窒素の数値が高くなったりする場合があります。
プロテインは高たんぱく食品なので、日常的に摂取しているとどうしても尿検査に影響が出がち。
普段からプロテインを必要上にたくさん飲んでいる自覚がある方は、健康診断の2日前からプロテインの摂取を控えたほうが無難です。
また、血液検査の尿素窒素の数値にも要注意。
尿素窒素の数値が基準値を超える場合、
- 尿路結石
- 尿道の腫瘍
- 腎機能障害
- 消化管出血
参考:アスレシピ
などの疾患があることが推測できますが、尿素窒素はプロテインの飲みすぎでも高値になることがわかっています。
尿素窒素(BUN)の基準値
7~23mg/dl
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【おまけ】ほかにもある!健康診断前に気をつけたいポイント
- 1週間前ごろからの禁酒(意味がない)
- 加熱式タバコ→電子タバコに変える(意味がない)
- 体重測定に備えた食事抜きダイエット(普通に結果が悪くなる)
- 体重測定に備えた糖質制限(正常な検査結果が出ない)
- 食物繊維の過剰摂取(胃カメラ・大腸カメラに映る)
- 性行為(尿検査に影響がある)
健康診断での体重(BMI)や腹囲に対するチェックが厳しくなってきて、健康診断前に限って一生懸命ダイエットをする方が増えています。
しかし、ダイエットは継続してこそ意味があるもの。
健康診断1週間前、あるいは1か月前頃から急にさまざまなダイエット方法を取り入れても、健康診断の結果に悪影響を及ぼすだけです。
もし近々で健康診断を控えているなら、今年はありのままの結果を受け入れましょう。
そして、健康診断後がダイエット1日目。

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【やらかしましたの体験記】健康診断2日前に筋トレをして再検査に…
去年の話になるのですが、健康診断の前々日まで筋トレ&有酸素運動を実施。
そこまで本格派トレーニーでもないしいっか♪と油断していたら、まんまと健康診断で再検査項目が発生、紹介状同封の”重い”検査結果が届きました。
私がひっかかったのが肝機能と腎機能。
(血圧は遺伝的要因のものなので気にしないでください)
再検査のためかかりつけ医に行くと「筋トレやって行ったと?」「プロテイン飲んだの?」と呆れられる始末。
ただ、私も自覚があったので、再検査の時は3日前からトレーニング&プロテインをお休みしました。
その結果・・・
肝機能検査:GOT83→20・GPT32→14
▼
正直、筋トレやプロテインの摂取でここまで結果に差が出るとは思っていなかったのでびっくり。
担当医からも「来年は筋トレとプロテインは念のため5日前くらいから休んどき」と助言されました。
腎機能検査:0.80→0.78
▼
腎機能検査は微減でしたが、健康診断と再検査で基準値が結構違って(健康診断:0.00~0.70/再検査0.46~0.82)スルーしてOKとのことでした。

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健康診断の2日前からヨガやストレッチをしてゆっくり過ごそう
美容や健康のために続けている筋トレ等のトレーニングやサプリ・プロテインにより、健康診断の結果が悪くなるのはつらいもの。
健康診断の結果で”要再検査”の文字を見ると、たとえ筋トレやサプリが原因でも100%良性という保証はないため、再検査の結果が出るまで不安な日々を過ごすことになります。
医師によっては「軽い運動なら健康診断の前日までやっていいよ」と言うこともありますが、「軽い」の基準は人それぞれ。
ここは運動したい気持ちをぐっと我慢して、健康診断の前日・前々日はヨガやストレッチをして休息を楽しむのが無難だと思います。
また、万が一再検査の項目があった場合は、念のため3~4日前からトレーニングやサプリは控えておくと無難です。

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